【親のせいじゃない】子どもが不登校になったらどう対応すればいい?
はじめに 増えている不登校児童
こんにちは。
元不登校児童のbaysyouです。
今回は「子どもが不登校になったらどうすればいい?」というテーマです。このテーマについて、元不登校児童の目線から述べていきます。
不登校児童は1990年代から増え始めたと言われており、コロナ禍の影響もあって不登校児童がさらに増加しているとの意見もあるようです。
子どもが不登校になったら、親御さんはこう思うのではないでしょうか
- 「どうして学校に行かないの?」
- 「もしかしていじめられてる?」
- 「これからどうしたらいいの?」
などなど…
様々なことが心配になりますよね。
私が学校に行けなかったときは、子どもながらに
「親に迷惑かけているかな…」と感じていました。
そんな経験をした私が思う不登校児童にとって大切な対応は「①受容・②肯定・⓷連携」です。
まずは①受容から述べていきます。
不登校には原因がわかるものとわからないものがある
不登校になった子どもがいたとしたら、多くの人は
「なぜ学校に行きたくないのだろう」
と考えると思います。
実は、この疑問は不登校になった子ども自身も持っていることがあるのです。
私自身も不登校だった時期に家にいると、「なんで自分は学校に行けないのだろう」と思うことが良くありました。
大人になった今でも不登校の原因は分からないままです。
今回記事を書くにあたって、自分と同じように不登校の原因がわからないということがあるのかを調べてみました。
すると、一定数原因不明の不登校があることが分かったのです。
文部科学省による『令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要』を見ると、その実態が見えてきます。
この調査によると、不登校児童のうち、「最初に行きづらいと感じたきっかけ」について「きっかけが何か自分でもよくわからない」とする回答が2割を超える結果になりました。
このことからも、不登校のなかには原因不明のものがあることがわかると思います。
じゃあ不登校児童には、まずなんて言えばいいの?
と困る方がいると思われます。そんな時に思い出してほしいのが、①の受容です。
例えば、子どもが学校に行きたくないと言い始めたらこう声をかけてはどうでしょうか。
「そっか。学校に行きたくないんだね。その気持ちはわかったよ。今日はひとまず休んでおく?」
このような受容の言葉をもらえると、子どもとしてはすごく気が楽になります。
子どもも学校に行けないことに対して不安になります。私は学校に行けない状態が続いたとき、
「親になんて言われるかな…先生や友達にはなんて言われるかな…」
と不安でいっぱいでした。
原因をはっきりさせたり、学校に行けるようになったりすることは確かに大切なことです。
しかし、子どもにもどうしようも出来ないことでもあります。
追求したり、登校を促したりしたくなるところをグッとこらえて、受容の態度で接することが大切だと思います。
不登校児童が言われて悲しかったこと、嬉しかったこと
不登校児童には、不登校であるがゆえに言われて悲しかったことや嬉しかったことがあると思います。
私自身が不登校だった時に周りから言われて悲しかったことは、以下のような言葉です。
「なんで学校に行けないの?」
「みんなは学校にちゃんと行ってるんだよ?」
「みんな学校に来るのを待ってるんだよ?」
どれも周りの人の目線で見ると、つい言いたくなりそうな言葉ですよね。
私自身、不登校だった時は上記のような言葉をよくかけられて落ち込んでいる時間が多かったです。
そんな辛いときでも少し嬉しかったなと感じるときがありました。
それは、母親から自分を肯定してくれる言葉を言われた時です。
「○○(本名)はもっとできる」
「こういうことが出来るんだね」
そういった言葉の数々が、なんとか自分を支えてくれたことを大人になった今でも覚えています。
不登校児童は友達や先生とかかわる時間が少なくなりがちです。そんな時に大きな影響を与えるのは家族からの言葉です。
子どもを肯定する声かけをすると、失われた自信や自己肯定感を取り戻すのではないでしょうか。
受容・肯定・連携
ここまで、不登校児童と接するときは以下のことが大切だと述べてきました。
①子どもの状態を受容すること
②子どもを肯定する声掛けをすること
そして最後にもう一つ大切なことがあります。それは、担任の先生・スクールカウンセラー・フリースクールの職員と連携することです。
連携と言っても様々なやり方がありますよね。そこで、連携の例を挙げてみます。
- 子どもが言っていたことを共有する
- 担任の先生、スクールカウンセラーを交えて対応を協議する
- 必要に応じてフリースクールの利用を考える
- フリースクールですごす様子を先生やカウンセラーと共有する
以上のことが連携として考えられるのではないでしょうか。
特にフリースクールを利用するかどうかというのは、親子にとって悩ましいところだと思います。
元不登校児童の私自身は、フリースクールに通っていました。
しかし、不登校児童にとってフリースクールに通うことは正解とは限りません。かといって、学校に再登校できるようにするということも正解とは限らないと思います。
もちろん理想は再登校出来るようになることですが、その理想を前面に出して接すると子どものプレッシャーになる可能性があります。
再登校やフリースクールの可能性は頭の隅に置きつつ、まずは「受容・肯定・連携」で対応することをおすすめします。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでも多くの不登校児童が救われることを心の底から願っています。
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