学校に行きたくない中高生必見!行きたくない理由と対応
目次
はじめに
全国の学生の皆様、いつもお疲れ様です。
元不登校児童のbaysyouです。
皆さんのなかには、このような悩みを持っている人がいるのではないでしょうか。
「学校に行きたくない…どうしたらいいの?」
「行きたくないけど理由もどうしたらいいのかもわからない!」
そこで今回の記事では、元不登校児童だった筆者の経験と各種調査を基に、「学校に行きたくないときの対処法」を紹介します。
結論からいうと、学校に行きたくないときに共通して大切にしてほしい考えがあります。
①相談する
②環境調整
③気持ちを尊重する
という3点です。
この3点を基準に理由別の対処法を話していきます。
学校に行きたくないときに大切な考え①相談
相談が大切な理由は、1人で抱え込まなくなるからです。
例えば、学校が嫌な気持ちを1人でずっと抱え込んでいると、ストレスで涙が出たり、頭痛が起こるときがあります。
強度のストレスが続くと、うつ病や適応障害といった病気にも繋がります。
ストレスが引き起こす症状は実に様々です。自分を守るために相談しましょう。
学校に行きたくないときに大切な考え②環境調整
環境調整が大切な理由は、学校に行きにくい雰囲気の改善につながるからです。
例えば、人間関係が悪くて困っているという場合には、担任の先生からクラスの人間関係を仲裁してもらうことで雰囲気が良くなるきっかけになります。
環境調整をすることで、長い間休まずとも行きやすい雰囲気を作ることが出来るのです。
学校に行きたくないときに大切な考え⓷気持ちを尊重する
気持ちを尊重するのが大切な理由は、無理してがんばっても疲れるだけになるからです。
また、ストレスの原因から離れて自分の気持ちと向き合うことで自他の理解が深まります。
具体例として、学校に行きたくないなとしばらく思ったら、その日は休むことが挙げられます。
なかには、無理して登校して事態が余計に悪化するケースがあります。
自分の気持ちを尊重して、休めるときは休むのが自分を守ることになるのです。
学校に行くべきというプレッシャーから離れて、自分を大切にすることが回復に繋がります。
学校に行きたくない理由は様々
今回の記事執筆にあたり、学生はどんな理由で学校に行きたくなくなるのか調べてみました。
すると、理由は実に様々であることがわかったのです。
理由が様々ならば、対処も様々になります。
先ほど述べた3点を軸として、元不登校児童なりの理由に合わせた対応を考えてみました。
みなさんの対応の参考になれば幸いです。
担任の先生が嫌で行きたくない
担任の先生が嫌で行きたくない!
担任の先生が合わないという悩みを抱えていませんか?
担任の先生は1度決められたら、基本1年間変わりません。
また、生徒側から希望を出せることもないので、運要素が強い部分ですよね。
カンコー学生服が出した調査によると、嫌いな先生像は次のとおりになります。
- 自分を認めてくれない先生
- えこひいきする先生
- 自分の意見を押し付ける先生
- 自分の非を認めない先生
- 授業が下手な先生
【Vol.06】「学校の先生に対する意識調査」
- 生徒を見下す先生
- いやみを言う先生
- しつこい先生
- 生徒の気持ちを理解しない先生
- すぐに怒鳴る先生
以上のような先生が担任の場合、嫌になるのも不思議ではないでしょう。
担任の先生が嫌で行きたくないときの対処法
担任の先生が嫌なときは、以下の対処をおすすめします。
- 学年主任の先生もしくは信頼できる先生に相談する
- 来年度も同じ先生にならないよう環境調整を図る
- 担任の先生以外の人物と関わる時間を大切にする
環境調整を図る具体例としては、1と同じように学年主任の先生などに相談することが挙げられます。
相談の際には、担任の先生が理由で大きなストレスを感じていることを必ず伝えましょう。
加えて、来年度のクラスで同じ先生にならないことを希望するのが重要です。
クラスの雰囲気が嫌だ
クラスの雰囲気が嫌な感じ…
今回のリサーチでは、クラスの雰囲気や人間関係が原因で悩んでいる学生が多いとわかりました。
中高生の多感な時期では、人間関係が気になってしまうときが多いです。
- 推薦組と一般入試組で雰囲気が二分してる
- 友達と喧嘩して仲が悪い
- 人間関係に気を配って接するのが大変
ひとくちにクラスの雰囲気といっても、内容は様々です。
クラスの雰囲気が嫌な時の対処法
対処法は以下の3つをおすすめします。
- 信頼できる友達に相談する
- 担任の先生に相談する
- 学校を休むor別室登校する
特に1と2は、クラス内の人間関係改善にもつながります。
また、クラスの特定の1人がどうしても苦手という場合がありますよね。
先生に相談することで、来年度同じクラスにならないよう希望を出すと解決するかもしれません。
以下のようなケースであれば、クラスが同じにならないよう配慮してくれる可能性があるそうです。
例えば、
- いじめや嫌がらせを受けている
- その生徒と過去にトラブルがあった
などの理由があれば、クラスを別々にしてもらえる可能性は高いでしょう。
クラス替えで先生に頼むと希望が通るパターンは?【元教師が秘密を暴露】
嫌いな科目がある
今日はどうしても受けたくない教科がある…
嫌いな科目の存在も、学校が嫌になるきっかけの1つです。
私は運動が苦手だったので、体育がある日は嫌で仕方がありませんでした。
また、教科担当の先生が苦手、内容がわからないといった場合もあります。
嫌いな科目がある日の対処法
考えられる対処法は
- 科目が得意な友達に相談する
- (苦手じゃなければ)教科担当の先生に相談する
- 嫌いな科目の時間だけ保健室を利用する
という3点です。
友達や先生に相談することで、出来ない部分の解消にもつながります。
また、短期的な解決策として、仮病で保健室を利用するのもよいでしょう。
ただ、先程も述べたように教科担当の先生が苦手という場合では、担任の先生に相談したほうがよいと思われます。
直接苦手な先生と接するのは、心理的負担が強いからです。
保健室を利用した際に、養護教諭の先生に相談するのも事態の解決につながる可能性があります。
ご自身の悩みに合った対処をするのが、解決の近道になるでしょう。
体調が悪くて学校に行きたくない
体調不良も、学校に行きたくなくなる原因の1つです。
- 朝起きられない
- 学校行こうとするとお腹が痛くなる
- 学校のことを考えると頭が痛くなる
以上のように、体調不良といっても個人によって症状は様々です。
また、場合によっては病院を受診して医師と相談することが必要なケースもあります。
体調が悪いときの対処法
体調不良のときの対処法としては
- 親に相談する
- 担任の先生に体調不良を相談する
- 症状が落ち着くまで学校は休む
という方法が挙げられます。
また、先程も述べたように病院に受診することも大切です。
特に精神的な負担を感じて症状が出ているときは、心療内科などで専門的な治療を必要とする場合があります。
身体と精神は深く結びついています。
私は高校時代、制服に着替えられなくなったことがきっかけで精神科に通院するようになりました。
今でも薬なしでは精神が不安定になってしまう状態です。
この記事を読む皆さんが、自分と同じような状態にならないことを願っています。
理由がわからない、なんとなく学校に行きたくない
なんとなく学校に行きたくない…これって変かな?
学校に行きたくないけど、理由はわからないという人も一定数います。これは珍しい話ではありません。
文部科学省が実施した調査では、学校に行きたくないと感じた最初のきっかけが「よくわからない」と答えた不登校児童は全体の2割以上にも登るのです。
○「身体の不調(33%)」、「勉強が分からない(28%)」、「先生のこと(28%)」の順で高い割合である。
【概要】不登校児童生徒の実態調査結果
○2割強は、「きっかけが何か自分でもよくわからない」と回答している。
理由がわからないときの対処法
なんとなく学校に行きたくないときの対処としては、以下の方法が挙げられます。
- 友達、親、支援機関に相談する
- 別室登校を検討する
- 学校の嫌なところを書き出してみる
支援機関は具体的には、以下のところが挙げられます。
主な相談先 | 心理的ハードル | 方向性 | URL |
保護者・家族 | 低い~高い | ①、②、③ | |
担任の先生 | 高い | ②、③ | |
スクールカウンセラー | 低い | ①、②、⓷ | |
フリースクールの職員 | 低い | ⓷ | |
児童相談所 | 高い | ②、③ | https://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai/jisou-ichiran |
ひきこもり地域支援センター | 低い | ①、②、⓷ | https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/support/ |
24時間子供SOSダイヤル | 低い | ①、②、⓷ | https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm |
また学校の嫌なところを書き出す作業は、原因理解と自分の気持ちを落ち着けるために有効です。
まとめ
今回は「なんとなく学校に行きたくない」という子どもに向けて執筆しました。「なんとなく」といっても理由は様々あります。それぞれの理由に合わせた対処法があるのです。
- 担任の先生が嫌だ→クラスを変えられるか相談してみる、他の信頼できる先生を探す
- クラスの雰囲気が嫌だ→担任に相談してみる、一人の時間をつくる
- 嫌いな科目がある→先生が嫌いじゃなければどうすればよいか相談する、学校を休む
- 体調が悪い→休む、病院に行く、親もしくは先生に相談する
- なんとなく行きたくない→休んで気持ちを整理する
そして、共通して大事なのは
①相談すること
②環境の調整
③自分の気持ちを尊重すること
です。
記事を読んで、すごしやすい学校生活の助けになると幸いです。
当ブログでは問い合わせフォームを設けているので、そこからの相談もお待ちしております。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。